高橋酒造株式会社

一杯から、米焼酎文化を世界へ発信

 ―昨年は、新たな挑戦が花開いた一年でした。

 高橋 業界全体が変革を迫られています。少子高齢化で酒類消費量は伸び悩み、酒を飲むシチュエーションも変わってきました。そのような中、消費者にどうやって本格米焼酎の良さを伝えていくか考え抜いた一年でした。その取り組みの一環として昨夏、福岡市早良区の商業施設「百道浜マリゾン」に海の家を期間限定で開き、「金しろ」「銀しろ」を使ったハイボール「キンハイ」「ギンハイ」を提供し、とても好評でした。繁華街の天神でもハイボールとグルメのコラボレーションを企画し、大いに盛り上がりました。今はいろいろなことにチャレンジし、トライしながら新たな可能性を探っていく時だと捉えています。また、海外からの観光客が増え、インバウンド需要に対応するためには、気軽に焼酎を飲んでもらうための工夫が必要でしょう。輸出は堅調で、海外での米焼酎の認知度も上がってきました。

 ―昨年、アメリカ・ニューヨークの酒類品評会で「銀しろ(吟麗しろ)」が金賞を受賞されました。

 高橋 フルーティーな香りとすっきりした飲み口が、世界のバイヤーに高く評価されたようです。熊本の米焼酎のおいしさ、品質の高さが世界で認められたことを大変うれしく思っています。これからは食中酒としてだけでなく、カクテルベースとして、また食前酒として、さまざまなシーンで米焼酎を楽しんでいただけるよう提案していきたいですね。

代表取締役社長 高橋 光宏氏

 ―昨年発売された新商品も好評です。

 高橋 米焼酎「肥後時習館」を昨年7月、発売しました。本格米焼酎の原酒に全こうじ仕込み米焼酎を黄金比でブレンドし、深みのある味わいに仕上げました。時習館は肥後熊本藩の藩校で、横井小楠や井上毅など日本の近代化を支えた人材を多く輩出しました。ふるさと熊本の歴史と志を今に伝えたい―。「時習館」はそんな思いを込めた自信作です。

 ―熊本の酒文化を広めるために何が必要ですか。

 高橋 食との組み合わせにも力を入れており、県出身の俳優・中原丈雄さんとのコラボで生まれたオリジナルのキムチ鍋「中原鍋」もその一つです。ニラと牡蠣、ちょっと辛めのキムチが入って、白岳のロックや水割りとの相性は抜群です。また、これまで東京をはじめ都市圏、そして海外へ販路を広げてきましたが、今後はシリコンバレーなど世界の知の集積地や大学都市、若者の街など情報発信力の高いエリアで米焼酎を飲んでもらいたい。個の情報が大きな流れをつくっていく時代です。一杯から、米焼酎文化を世界に発信していきたいですね。

昨年7月に発売された新商品「肥後時習館」

会社概要

所在地 〒868-8505 人吉市合ノ原町498
【電話】0966(24)5155(代表)
事業内容 焼酎製造
創業 明治33年2月
設立 平成13年11月
資本金 3,000万円
従業員数 71人(関連会社含む)
営業所 多良木工場/球磨郡多良木町奥野813
福岡支店/福岡市早良区百道浜2-3-33
熊本営業所/熊本市中央区水前寺1-20-22
関連会社 ㈱白岳酒造研究所/人吉市井ノ口町792-7
白岳伝承蔵/人吉市合ノ原町461-7
高橋ホールディングス㈱ブランド戦略室/
熊本市中央区水前寺1-20-22
ホームページ http://www.hakutake.co.jp/

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