白鷺電気工業株式会社

国内最先端の省エネ本社ビルが完成

 ―昨年1月に完成した新社屋が話題です。

 沼田 未来に向けて“震災復興の象徴”となる、最新機能を備えた新本社ビルを目指しました。国内大手電機メーカーの三菱電機、地元建設会社の建吉組の協力の下、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を導入。オフィスビルでは日本初の「スマート直流配電ネットワークシステム」や「直流電源対応LED照明」「地中熱利用換気システム」、太陽光発電・蓄電池を組み合わせた「創蓄連携システム」を採用しました。その結果、2016年度基準一次エネルギー消費量から75%以上削減して、NearlyZEBを達成しました。建物は耐震等級3相当の耐震補強を施し、非常用発電機や水、非常食などの生活物資も整備しています。国内外からの注目度も高く、新社屋で業務をスタートさせた2月以降、およそ半年間で60組以上の視察を迎え入れています。さらに熊本地震の教訓を生かし、熊本本社と、半数の社員が働く八代支社間の約40キロメートルをつなぐ長距離無線LANを構築しました。独自の拠点間通信は、天災でインフラが途絶えたときに力を発揮するだけでなく、衛星通信を使わないためコストも抑えられます。今は社内運用ですが、今後は新たなビジネスモデルに育てることも視野に入れています。

 ―創業80年に向けた「白鷺電気工業Vision80」について教えてください。

 沼田 創業70周年を迎えた現在、売上高は当社単体で23億円、グループ全体で25億円ですが、「100年企業で100億円」まで押し上げられるよう社員一丸となって取り組んでいます。その夢を実現するため、今後10年でやるべき4つのことを明確化したものが「白鷺電気工業Vision80」です。具体的には①本業を深め、広げる②社内起業を促進する③働き方改革を実現する④さらに地域と共に歩む―を達成し、社員やその家族が誇りに思える「幸福度ナンバーワン企業」に成長していきたいですね。

代表取締役社長 沼田 幸広氏

 ―農業法人「しらさぎファーム」も軌道に乗り、昨年は初出荷されたそうですね。

 沼田 2017年4月に農地所有適格法人に認定され、植木町と菊陽町に合わせて約6000平方メートルの農地を運営しています。現在はそれぞれの土質に合う農作物を模索しながら育てているところで、昨年秋にはニンニクとサツマイモを初出荷することができました。今後はいち早く黒字ベースに乗せるとともに、太陽光パネルを設置し、水、空気だけでなく、エネルギーも熊本産という、新たな価値を付加した農産物の育成を目指します。

昨年1月に完成した新本社ビル

会社概要

所在地 〒861-8035 熊本市東区御領8丁目3-38
【電話】096(380)7171
創業 昭和22年2月
事業内容 電気工事業
資本金 1億円
役員 代表取締役会長/沼田吉輝
代表取締役社長/沼田幸広
取締役常務執行役員/服部武志
取締役上席執行役員/飯山和彦
取締役/斉藤誠一
監査役/松本公一
相談役/沼田百合子
上席執行役員/二俣治雄
執行役員/東 光明、日田基之、上田浩一、片岡忠雄、西 薫
従業員数 115人
支社 八代、福岡、京都
営業所 人吉、鹿児島、水俣
関連企業・団体 しらさぎホールディングス㈱、㈱ファマックエグレット、しらさぎエナジー㈱、しらさぎファーム㈱、大祐電気㈱、日本サンライズ㈱、NPO法人しらさぎ
ホームページ http://www.shirasagidenki.co.jp/

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