株式会社ジョー・スマイル

「前川水軍」、5年計画で店舗拡大へ

 ―昨年を振り返っていかがでしたか。

 前川 飲食業を取り巻く環境は、決して良いものではありませんでした。ビールメーカーの発表にもあるように、若者のアルコール離れが進んでいます。全国的な自然災害の頻発で、自粛や気分的な落ち込みもあったかと思います。また、業種的に人手不足の問題が解消できず、出店が思うようにできない状況です。これは、建設業に人手が必要な東京オリンピック開催まで続くでしょう。消費税増税に伴う国の経済対策や、外国人労働者受け入れに関する法整備などを考え合わせると、出店攻勢をかけられるのは来年以降かなと感じています。

 ―そうした中でも「前川珈琲店」2号店、「山賊前川」という新業態の店を出店されています。

 前川 「前川珈琲店」2店目となる光の森合志店には、おかげさまで多くのお客さまにお越しいただいています。「山賊前川」は、阿蘇名物の高菜飯やだご汁などを熊本市内で食べられるため、観光客や県外の人にも喜ばれています。どちらも昼間営業を中心に据えた店で、今後は繁華街での展開を考えています。特に「山賊前川」は、駅ビルやショッピングセンターなどに出店し、熊本の味の魅力をアピールしていきたいですね。

代表取締役社長 前川 浩幸氏

 ―飲食店には、地域のコミュニケーションの場という役割もありますね。

 前川 コミュニケーションの場の減少という面で、地方の状況を心配しています。県内でも熊本市への一極集中が進んでいます。地域に根差した個人商店も、高齢化、後継者不足などの影響で一気に減少していくでしょう。そのような中、私たちは地域への出店を考えていかなければと思っています。法事や慶事をはじめ、地域の人たちが集う場所が必要です。山間部であれば特に「前川水軍」の料理は喜んでいただけるでしょう。

 ―今後の展望をお聞かせください。

 前川 当社は今、コンセプトを明確にした7業態20店舗を展開していますが、今後、大きくは「前川珈琲店」と「前川水軍」に集約していくことになると思います。特に「前川水軍」は5年計画で店舗網を拡大したいと考えています。とはいえ、ここ2年ほどは私たちの業界の人手不足は解消しないでしょうから、その後の3年で大きく飛躍できるよう、今年はシステムや人材育成など本部体制の再構築を進めます。飲食業は人の力、アナログな部分が大事です。多様な働き方を準備し、待遇改善を進め、力を発揮してもらえる環境を整えます。

郷土料理と海鮮炉端が楽しめる「前川水軍」

会社概要

所在地 〒860-0801
熊本市中央区安政町3-16 熊本センタービル3F
【電話】096(356)2482
設立 平成5年2月
資本金 4,500万円
役員 代表取締役社長/前川浩幸
取締役管理本部長/林田啓介
取締役総務人事部長/字室博明
取締役営業本部長/角 明憲
取締役商品部長/福留善久
店舗 前川水軍、ひゃくしょう茶屋、麦うさぎ、こもれび家、ヘルシーキッチン開、平蔵、伊達祭、かごめ家、桜咲く、一番星、前川開拓団、前川珈琲店、炎の前川、山賊前川 全20店舗 (平成30年12月現在)
従業員数 正社員60人、アルバイト・パート280人
ホームページ http://www.johsmile.co.jp/

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