熊本製粉株式会社

おいしく健康的な商品で海外展開も

 ―中小企業庁の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定されたそうですね。

 宮本 グルテンフリー商品のアメリカ進出や、香港、台湾、シンガポールへの小麦粉商品の展開など、積極的な海外需要の獲得が評価されました。熊本地震からの早期復旧と、県産小麦を用いた継続的な地域産業の復興支援にも激励の声を頂きました。

 ―ヨーロッパ市場への進出も始まりました。

 宮本 昨秋、フランス・パリで開かれたヨーロッパ最大級の食料・飲料展示会「SIAL2018」に、熊本県が初めて出展し、当社も県内6社の一つとして参加しました。ヨーロッパはグルテンフリーやオーガニック、健康志向の強い食品のニーズが高い市場なので、既存品に加え、社内で開発中の新商品も受け入れられるのではと期待しています。

 ―「未来会議」から生まれた新商品もあると聞きました。

 宮本 一昨年、創立70周年を期に社内で立ち上げた「未来会議」は、11人の社員で構成されたプロジェクトです。全社員からアイデアを募り、未来会議の中で検討を重ねて商品化を進めており、現在、3つの商品を企画・開発しています。その一つが、被災経験を生かした防災保存食です。防災保存食というと味気ないものが多いイメージがありますが、長期にわたる避難生活では食べる喜びも大切です。県産小麦を使い、おいしさにもこだわった3年間保存可能なクッキー「未来クッキー」を昨年末に発売しました。

代表取締役社長 宮本 貫治氏

 ―耕作放棄地を活用した展開もお考えだとか。

 宮本 これも未来会議から生まれた企画ですが、地域社会の課題である耕作放棄地を活用し、宇宙食として注目された植物「アマランサス」の試験栽培を始めました。県立大学と共同でレシピを開発して試食会も開き、とても好評でした。アマランサスは赤い花が咲き、農業景観の新たな魅力創出にもつながる作物です。今後、県内の耕作放棄地で栽培できればと考えています。

 ―今後の展望をお聞かせください。

 宮本 被災した3号サイロの建て替えが完了しました。ICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)を導入し、現在は原材料の全量検査を試験的に行いながら、安全性と効率性の両立を目指しています。昨年6月には県内外の全工場で食品安全システム認証「FSSC22000」も取得しましたので、これまで以上に品質と信頼の維持向上に努めます。

熊本県産の小麦100%使用の防災クッキー

会社概要

所在地 〒860-8625 熊本市西区花園1丁目25-1
【電話】096(355)1221
設立 昭和22年5月
事業内容 製粉、加工食品、倉庫、飼料
資本金 4億9,350万円
役員 代表取締役社長/宮本貫治
常務取締役/野原敏朗
取締役/松永幸太郎、浦郷弘昭、藤江 修、米田幸孝、牛尾幸光
監査役/玉置継夫
従業員数 194人
出先 東京営業所、大阪営業所、福岡営業所、福岡工場
グループ企業 白熊商事㈱、熊本製粉ロジスティクス㈱、㈱三協デリカ、㈱きりしまベーカリー
ホームページ http://www.bears-k.co.jp/

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