熊本交通運輸株式会社

法令順守徹底しながら荷主と共存へ

 ―2018年度の業績見込みはいかがですか。

 住永 売上高が前年度比102.8%、利益も同程度で、増収増益の見込みです。これは倉庫取得による増収と荷主各位に料金体系の改定をお願いし、受け入れていただいた結果です。運送約款の改定もあり、物流業者は運送の対価の運賃に加え、従来は無償だった積み降ろしや付帯業務の対価も料金として適正収受できるよう規定されました。そこで、お客さまには物流の各場面で不採算部門の見直しや輸送効率化など利益を出す工夫を提案・実践した結果、増収増益を見込めるということです。

 ―“1業種1社”を貫いておられますね。

 住永 1つの業種で1社の専属でしか物流業務を請け負わないため、お客さまの内部に深く入り込んで、運送・保管以外の作業まで積極的に行ってきた結果、信用を得ることができたのだと思います。「熊交はここまでやってくれる」ということで、お客さまから他の業種のお客さまを紹介していただけるようになり、毎年取引先が増えています。

 ―コンプライアンス(法令順守)にも熱心です。

 住永 専任の執行役員が年に2回、定期と抜き打ちで全国の事業所を訪問して、車両の安全性やドライバーの安全走行、勤務状況などを点検し、課題の洗い出しや改善指導などを行っています。コンプライアンスにはお客さまのご理解が不可欠ですから、当社の現状を説明して、ご協力をお願いしています。これにより、当社は社員の離職率が極めて低く、事故率も低いという状況が続いています。

代表取締役社長 住永 金司氏

 ―設備投資も積極的に進めておられますね。

 住永 車両関係ではトレーラーを6台発注しています。1人のドライバーが7割増しで運べる計算で、これはドライバー不足への対応策でもあります。昨年は宇土市と八代市に倉庫を取得しました。また県内に新たな拠点として、今年3月まで約6億円を投じ、嘉島町で約1万5000平方メートルの土地に約2500平方メートルの建物を完成させます。さらに来年3月まで、宇土市の物流センター隣接地に2億円を投じて倉庫を建てます。投資目的は“脱運送”。運送・保管だけでなく、センター内での物流加工で付加価値を付け、顧客の定着を図ります。

 ―今年の抱負をお聞かせください。

 住永 運送業務の比率を抑え、お客さまのニーズに応じた設備投資をさらに拡充させます。お客さまには商品そのもので競争していただき、物流は共同配送などを提案していきます。頼まれた仕事を着実に遂行する“荷主様との共存共栄”を目指します。

昨年10月、熊本県ブライト企業に認定

会社概要

所在地 〒861-2212 上益城郡益城町平田2240-1
【電話】096(286)2304
事業内容 長距離運送業、専属輸送業、倉庫業、バス事業、タクシー事業、ホテル事業
設立 昭和47年4月
資本金 9,000万円
社員数 800人(グループ会社含む)
支店・営業所 東京、中部、広島、福岡、鏡、港、宇土、鹿児島、鹿児島中央、鹿児島空港、沖縄、益城物流センター
関連会社・グループ 熊交エクスプレス㈱、熊本旭運輸㈱、八代熊交㈱、福岡熊交㈱、㈱マルヤマ、熊交観光バス㈱、熊交観光タクシー㈱、㈱相互交通、阿蘇熊本空港ホテルエミナース、サンコー・コミュニケーションズ㈱、KMKコーポレーション㈱、㈲アヴァンセ・シム
ホームページ https://kumako-co.jp/

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