熊本県酪農業協同組合連合会

安定生産で足腰の強い酪農業築く

 ―昨年7月、九州生乳販売農業協同組合連合会会長に就任されました。どのような組織ですか。

 隈部 九州では年間60万トンを超える生乳が生産されていますが、その大半は九州生乳販連に集まってきます。それを乳業メーカーと交渉して有利な価格で販売し、酪農家の経営安定化に結び付けることが九州生乳販連の重要な仕事です。現在、酪農家は自由に販売ができますが、乳業メーカーと直接取引するとなれば、酪農家自身が乳価交渉や代金回収まで対応することになります。それでは大変であり、酪農家に余裕がなくなります。そこで、酪農家の委託を受けて一元管理し、有利に販売する組織が九州生乳販連です。

 ―熊本や九州全体の生乳生産の状況は。

 隈部 熊本の場合、一昨年は震災後ということもあり生乳生産量はやや減少しましたが、2018年度は上期の段階で前年同期比102.4%、年間でも前年の24万3000トンを上回る量を見込んでいます。九州全体でも前年を超えると予想しています。「九州の酪農家は常に、新鮮でおいしい牛乳を安定的に供給できるよう頑張っています。どんどん牛乳・乳製品を消費してください」と、乳業メーカーや消費者の皆さまにお願いができます。

代表理事会長 隈部 洋氏

 ―生乳生産の基盤となる後継牛確保の対策は。

 隈部 一昨年に続きJミルクの補助事業を活用し、昨年も11月に豪州産ホルスタイン牛175頭を導入しました。担当者が生産地に数回足を運び、優れた牛を選定、妊娠鑑定をした上で熊本に導入しました。Jミルクと熊本県酪連それぞれが補助金を出すことで、酪農家の経営安定と生乳増産が期待できます。

 ―乳業事業では昨年春からキャップ付き紙パック製品が登場、大変好評ですね。

 隈部 熊本工場に最新鋭の充填(じゅうてん)機を導入することで実現しました。キャップ付きはコスト的にやや割高ですが、開封後に冷蔵庫で横置きができる、品質管理もしやすいといった利点があります。世界的にもキャップ付きが増加しています。既に九州・沖縄だけでなく、関西地区にも出荷しています。

 ―後継者対策、人材育成については。

 隈部 西原村の阿蘇ミルク牧場に酪農業の人材育成、後継者づくりのための研修施設構想に取り組んでいます。酪農家の事業継承をスムーズに行うことで生産基盤を安定させ、熊本の酪農業をさらに魅力あるものにしたいと考えています。

らくのうマザーズ熊本工場

概要

所在地 〒861-8041 熊本市東区戸島5丁目10-15
【電話】096(388)3511
設立 昭和29年4月3日
会員 23組合
出資金 9億7,391万円
売上高 589億8,600万円
事業内容 購買事業、生乳業務事業、食肉事業、乳業事業、指導事業、阿蘇ミルク牧場事業
役職員数 理事14人、監事3人、職員278人
事業所 マザーズ・ステーション(菊池市・宇城市・あさぎり町)、食肉課(菊池市)、熊本工場、菊池工場、阿蘇ミルク牧場
支店 熊本、福岡
営業所 関東、関西、中四国、北九州、大分、長崎、南九州
協同会社 ㈱マザーズファーム、㈱らくのう運輸
ホームページ http://www.mothers.or.jp/

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