熊本県経済農業協同組合連合会

創造的自己改革で農業の未来を(ひら)

 ―昨年3月に最新鋭の大型農産物倉庫を設けられました。

 加来 熊本地震では、多くの米倉庫が老朽化のため甚大な被害を受けました。「被災した農業倉庫を再編・集約化してほしい」という各JAからの要望を受け、まず菊池市泗水町の田島工業団地に大型低温倉庫を建設しました。最大7720トンまで収納できる能力を持っており、県産米の品質向上に大きな力を発揮すると期待しています。地震の教訓から、荷崩れを防ぐ格子枠や自動搬入設備も完備しており、早速昨年秋から県産米の搬入が本格的に始まっています。食味ランキング特Aの県産米「ヒノヒカリ」「森のくまさん」に加えて、昨年デビューした「くまさんの輝き」も搬入されています。ぜひ、おいしい県産米を味わっていただきたいですね。

 ―2018年3月期決算では増収を達成されました。今年3月期の見通しは。

 加来 昨年度は8年連続、農産物販売額1千億円を達成しました。本年度も昨年度以上の好決算になると予想しています。これは、生産者の方々と消費者の皆さまの要望に応えてきた成果だと思っています。農産品別に見ると、熊本が誇る特産品のトマトは、寒波の影響で八代産の出荷時期がややずれ込みましたが、夏作は好調でした。イチゴの「ゆうべに」もクリスマス・年末の需要期に合わせて順調に出荷できました。

代表理事会長 加来 誠一氏※実際の「来」は横三本

 ―畜産分野で新たな取り組みが始まっています。

 加来 熊本には肉用牛ブランドの「和王」、肉用豚には「りんどうポーク」「SPF豚」がありますが、昨年2月に協議会を設置し、合同での販売促進活動に取り組んでいます。さらに昨年は、グループ会社で菊池市旭志町に豚の生産農場を設けました。500頭の母豚から年間1万2千頭を生産する計画です。

 ―JA熊本経済連が描く熊本農業の未来像は。

 加来 昨年12月、県内の生産農家・農協関係者3千人が集まって、3年に1度のJA熊本県大会が開催されました。大会では、2021年までの目標として「農業者所得の増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」という3本柱を掲げ、3年間の取り組みについて話し合いました。今後は、市場販売を基本としながら、契約栽培や直販などの多彩な販売戦略や、ドローンなどを使った機械化・省力化に取り組みます。大会スローガン「創造的自己改革の実践~環境変化を乗り越え、農業・地域の未来を(ひら)く~」を実現したいと思っています。

市場の反響も大きい統一ブランドマーク

概要

所在地 〒860-8528 熊本市中央区南千反畑町3-1
【電話】096(328)1115
設立 昭和26年4月1日
事業内容 農業関係販売、購買事業
出資金 40億1,669万円
職員数 247人
役員 代表理事会長/加来誠一
(理事12人・監事4人)
事業所 東京事務所、大阪事務所、名古屋出張所、福岡出張所(ほか7事業所)
関連会社 熊本くみあい運輸㈱、㈱エーコープ熊本、ユーユーフーズ㈱、熊本パールライス㈱、熊本クミアイプロパン㈱、㈱熊本畜産流通センター、㈱熊本蛋白ミール公社
ホームページ http://www.jakk.or.jp/

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