熊本県果実農業協同組合連合会

果樹経営の安定的発展へ努力を継続

 ―一昨年の会長就任以来、「イノベーション(変革)を生み出す組織にしたい」と強調されています。

 橋本 先人たちに残していただいた素晴らしい遺産を継承しながら、新たな取り組みを進めなければなりません。ダーウィンの言葉ではありませんが、「強いもの、賢いもの」が生き延びるのではなく、先見性を持って変化に的確に対応できるものだけが生き残る―。「イノベーション―」にはそういう意味を込めています。

 ―生産、販売、加工、商品開発などについて、どう取り組んでいかれますか。

 橋本 温州ミカンは極早生、早生、中生、普通などの種類に分かれますが、熊本としましてはこれを、価格的に有利な12月出荷の品種に転換を進めています。熊本県が開発した温州ミカンの新品種「EC11」に加えて、デコポンが主力の中晩柑は「EC12」の導入が既に始まっており、数年後には市場に投入できます。出荷開始については卸売市場法の改正による規制緩和も視野に入れ、ロットの確保を確実にしたいですね。商品開発については、人口減や独身世帯の増加、健康志向など、「食」のトレンドの変化を注視しつつ、各取引先との信頼関係を維持しながら行っていきたいと思います。またハード面では、12億円の予算を投じて、熊本工場の搾汁ラインの更新とともに、燃料施設をLNG(液化天然ガス)に変更する事業も本年度中に実行に移します。

代表理事会長 橋本 明利氏

 ―多くの業界で人手不足が叫ばれていますが、果樹生産も例外ではありませんね。

 橋本 まず、選果場の働き手の確保が大きな問題となっています。「熊本は一つ」という結束力を高める意味からも、選果場は、将来を見据えた選果、出荷体制に集約させるべきではないかと考えています。また、労働法令が改正されたことで、青果のトラック輸送でも人手不足が深刻になると予想しており、そのための対策も考えておかなければなりません。

 ―2019年はどんな年にしたいですか。

 橋本 今年はいのしし年。猪突猛進で「3つの満足」を実現させたいですね。1つ目は、果実連の経営の安定です。その次が、JA、果樹農家の所得を最大化して、果実連と共存共栄しながら経営を安定させること。そのためには、組織として未来(えい)(ごう)、安定的な発展をするための努力を続けなければなりません。3つ目は職員のモチベーションをさらに高めることで、果樹生産に関わる全ての人たちが幸せになることです。

健やかな毎日を応援するジューシー

概要

所在地 〒861-8514 熊本市東区小山町1846
【電話】096(389)3311
事業内容 青果物の生産指導・販売及び清涼飲料水の製造販売、農産物の加工販売
設立 昭和29年9月9日
出資金 19億2,640万円
役員 19人(理事16人、監事3人)
従業員数 488人
支店・営業所 熊本工場、白州工場(山梨県)、大田市場事務所、東京営業所、大阪事務所
関連会社 ㈱熊本フルーツセンター
㈱ジューシー
ホームページ http://3kj.jp/

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