熊本空港ビルディング株式会社

創造的復興へ向けて離陸する年に

 ―空港の乗降客動向はいかがですか。

 村田 本年度上半期の状況ですが、国内線は機材の点検整備や台風による欠航が影響し、乗降客数は前年同期比99.5%。そのうち67%が東京・羽田線で、ビジネス客が多くを占めています。国際線は好調で同146.8%。台湾・高雄線、韓国・ソウル線、中国・香港線が運航しております。特にソウル線は、週4便だった「ティーウェイ航空」が昨年10月から毎日、「エアソウル」が週3便運航しており、ゴルフを目的とした旅客も多く見受けられます。昨年11月29日からは、韓国第3の都市、()()へも週3便が運航するようになりました。2017年度以降国内線、国際線共に過去最高レベルの乗降客数を記録しており、本年も大いに期待を寄せております。

 ―空港運営事業を民間へ委託するスケジュールが進行しています。

 村田 昨年3月から募集が行われ、第1次審査で3つの陣営が選ばれています。今年3月に国において優先交渉権者が選定され、5月ごろに運営権者が決まり、7月ごろからその運営権者による現ターミナルビルの運営が始まる予定です。国は、現ビルの建て替え期間中にターミナルビルとして使用する別棟ビルを昨年9月から建設中であり、来年1月ごろ完成の見込みです。国内で空港運営の民間委託の事例には、関西空港や仙台空港などの先行例がありますが、当空港の場合は、国際線と国内線ターミナルビルを一体にして建て替える点で国内初の事例となります。新運営権者は滑走路、駐車場などを含め一体的な運営ができるようになるため、民間の知恵やノウハウを生かした自由な発想が期待されます。空港のポテンシャルを十分に生かし、その価値を最大化させることで、熊本地震からの創造的復興のシンボルの一つとなり得ると考えます。

代表取締役社長 村田 信一氏

 ―今後のスケジュールを教えてください。

 村田 来年4月から空港運営権者により別棟ビルで事業が開始され、新ターミナルビルの完成は23年4月ごろの見込みです。その間は、別棟ビルでの運営になり、広さが現ターミナルの4分の1程度になりますので、新ターミナルが完成するまで、手狭さや建設工事によるご不便、ご迷惑をお掛けすることになりますが、安全性や利便性の十分な確保に努めてまいります。本年は阿蘇くまもと空港にとって、震災からの復興の新たなステージに向けた、離陸の年になります。役職員一体となって、新しい運営権者へ円滑に引き継げるよう努めてまいります。

震災からの創造的復興へ向けて離陸する阿蘇くまもと空港

会社概要

所在地 〒861-2204 上益城郡益城町大字小谷1802-2
【電話】096(232)2311
設立 昭和44年9月16日
事業内容 空港ターミナルビル業
資本金 2億円
役員 代表取締役社長/村田信一
常務取締役/中原康彦、甲斐徹也
取締役/磯邉誠二
非常勤役員/10人
従業員数 174人(関連会社を含む)
関連会社 熊本空港給油施設㈱、熊本エアポートサービス㈱、熊本空港警備㈱
ホームページ http://www.kmj-ab.co.jp/

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