熊本学園大学

学びの環境整備し地域の発展に貢献

 ―新校舎の建設が進んでいます。

 幸田 熊本地震でキャンパス南東側の1・2・3号館が大きく被災したため、建物を解体して新校舎を建設中です。4階建ての新校舎1階にはアクティブ・ラーニング(能動的学修)に利用できる「スチューデント・コモンズ」を設けます。これからの大学教育は、教員が一方的に講義を進めるのではなく、ICT(情報通信技術)や多様なメディアを活用した双方向学習、グループ討論などを取り入れ、学生の思考力や判断力、表現力を伸ばす教育にシフトしていきます。すでに図書館1階の「ラーニング・コモンズ」の空間では、電子ホワイトボードを使い、飲み物を片手に、ゼミなどのプレゼンテーションが活発に行われ、学生や教員に大変好評です。新校舎の設計では防災機能を強化するほか、障害を持つ人や外国人も利用しやすいユニバーサルデザインを取り入れました。竣工(しゅんこう)は3月の予定で、新校舎を本学の震災復興のシンボルにしたいと考えています。

 ―グローバル化が進む中、海外の大学との交流ネットワークを拡大されているようですね。

 幸田 在学中に異文化に対する理解と語学力を磨けるよう、約1カ月間から1年間まで、さまざまなタイプの海外留学プログラムを用意しています。海外交流協定校は現在、アメリカや中国をはじめ13カ国・地域の30大学に広がっています。そういった中、昨年は、本学のルーツである「熊本海外協会」創設100周年の記念の年でした。協会は、海外で活躍できる若い人材の育成と教育を目的に、熊本の有志により設立された民間外交団体で、この団体によって設立された東洋語学専門学校が現在の「熊本学園大学」につながります。昨年は、姜尚中先生による記念講演会を開催し、本学が海外雄飛に燃えた先人たちの思いを受け継いでいることを再確認しました。

学 長 幸田 亮一氏

 ―今後の取り組みについてお聞かせください。

 幸田 地域の先人たちの強い思いによって設立された本学は、地域の発展に寄与したいという考えから、各種のボランティア活動、県内企業との連携による共同開発や共同研究などに取り組んでいます。また、2020年度から始まる大学入学共通テストを踏まえ、高校と大学の学びの接続を意識した「高大連携・高大接続」に向けた取り組みを進めています。そのほかスポーツ面でも、大学横断的かつ競技横断的統括組織となる大学スポーツ協会(UNIVAS)にも参加します。これからも、時代の変化に対応した学びの環境と制度を整備し、地域と共に発展する大学を目指します。

熊本学園大学新校舎 完成予想図

大学概要

所在地 〒862-8680 熊本市中央区大江2丁目5-1
創立 昭和17年4月 東洋語学専門学校創立
昭和25年4月 熊本短期大学設立
昭和29年4月 熊本商科大学設立
平成6年4月 熊本学園大学に校名変更
学部・学科、大学院 〈熊本学園大学〉
 商学部(商学科、ホスピタリティ・マネジメント学科)、経済学部(経済学科、リーガルエコノミクス学科)、外国語学部(英米学科、東アジア学科)、社会福祉学部第一部(社会福祉学科、福祉環境学科、子ども家庭福祉学科、ライフ・ウェルネス学科)、社会福祉学部第二部(社会福祉学科)
〈熊本学園大学大学院〉
 商学研究科、経済学研究科、国際文化研究科、社会福祉学研究科、会計専門職研究科

熊本日日新聞社

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