医療法人社団岡山会 九州記念病院

地域に信頼され、愛される病院へ

 ―病院の建て替えを計画されていると聞きます。

 岡山 熊本地震により、当初の計画よりも遅れましたが、創立80周年を迎える2026年の完成を目標に準備を進めています。患者さんに極力、ご迷惑をお掛けしないよう診療や入院、救急受け入れを現在の建物で継続しながら、建て替えを計画しているところです。熊本市中央区水前寺という恵まれた立地を生かしながら、地域に信頼され、愛される病院づくりを目指していきたいですね。

 ―医療業界では人材不足に直面しているようですね。

 岡山 当院においても若干不足しがちな職種もありますが、看護師に関しては今のところ充足しており、業務に全く支障はありません。ただ、今後は人手が足りなくなることも十分考えられますので、早めの対策を講じていかなければなりません。すでに10年前に院内保育所を設置しており、子育てをしながら働く医療スタッフに喜ばれています。また、職員旅行や忘年会、職員の家族も参加できるレクリエーションなどの機会は、日常は顔を合わせることの少ない同僚とのコミュニケーションづくりにつながっているようです。これからも、より充実した働く環境づくりに努めていきたいと思います。

理事長 岡山 洋二氏

 ―自律神経の作用に関連する研究をライフワークにしておられますね。

 岡山 (けい)()および腰部に起きる慢性痛の原因の大半が、末端の血流不足による阻血痛であることを約8年前に発見しました。そして約1年前、全身の皮下深部の感覚神経の信号が自律神経の働きをつかさどる脳の視床下部の自律神経核を通して、交感神経を適度な緊張状態に()(かつ)(活発化)しているという、「自律神経賦活信号系(仮称)」の理論を構築できました。これにより、自律神経系の全貌が解明できたものと考えています。心的あるいは(とう)(つう)などによる肉体的ストレスが生じると、脳内の神経細胞の集まりである(へん)(とう)(たい)を介して、自律神経核から交感神経を興奮させる信号が過緊張を生じさせる状態となります。そうすると動脈に過度な収縮が生じて、血流不足による阻血痛などが生じます。これを交感神経過緊張症候群といいます。このような症状に対し、皮下深部の賦活信号源を局麻剤でブロックすると、過緊張状態が改善して血流が改善し、阻血痛などが改善するようになると考えています。これからも、多くの原因不明疾患の治療にこうした研究成果を役立てたいと考えています。

九州記念病院外観

概要

所在地 〒862-0956 熊本市中央区水前寺公園3-38
【電話】096(383)2121
事業内容 医療業
設立 昭和37年10月10日
従業員数 293人
診療科目 整形外科、リハビリテーション科、脳神経外科、消化器内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、外科、リウマチ科、呼吸器内科、代謝内科、形成外科、神経内科、皮膚科、放射線科
ホームページ http://kkh.jp/

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