株式会社おとなの学校

学びのメソッドを施設から地域へ

 ―「おとなの学校メソッド」とは。

 大浦 高齢者が幼い頃から慣れ親しんできた学校の授業形式が特長のサービスで、脳のトレーニングや回想法に加え、認知力を向上させるカリキュラムを取り入れています。現在、全国360の施設で導入していただいています。利用者さまはもちろん、そのご家族からも「笑顔が増えた」「介護度が下がった」など、多くの喜びの声が寄せられています。国語、算数、理科、社会、音楽、家庭科、保健など教科ごとに授業があり、各施設で時間割が組まれています。時には、アロマテラピーやバレエなどの課外授業もあるんですよ。皆さん、過去の経験や記憶の引き出しを開けながら、時には懐かしそうに、時には活発に意見を出し合いながら授業を受けられています。

 ―受講生の中には、認知機能が改善したという方もおられると聞きます。

 大浦 認知症が進み、日常会話が難しく、(はい)(かい)などが見られた方が、授業を受け始めてから、会話ができるようになるなど認知機能の改善が見られたほか、皆さんと同じ時間、教室で座って授業を受けられるようになったという報告もあります。人は、年齢や認知機能に関わりなく“学びたい”という気持ちを生涯持ち続けるのだと思います。「おとなの学校メソッド」は、私が楽しいと思うことを題材に教材づくりを進めています。2015年に教科書を創刊し、毎月改訂を加えながら、現在月8600部を発行中で、今年は月1万部を超える予定です。

代表取締役 大浦 敬子氏

 ―昨年は、「おとなの学校プレミアム」もスタートされました。

 大浦 介護施設だけでなく、地域の高齢者にも学びの場を提供していこうと、昨年は熊本市内で試験的に介護予防教室を実施しました。また、「おとなの学校プレミアム」の講師資格研修を終えた講師陣が15人ほど誕生しています。授業を組み立て、指導する先生役を担う職員にとっても、仕事へのやりがいを見いだすきっかけになっているようです。

 ―メソッドの広がりに期待が寄せられています。

 大浦 今後は縦展開、横展開共に拡大していきます。誰でも使えるのが「おとなの学校メソッド」の優れた部分ですから。1月からは家族向けセミナーも始めます。これから、介護の現場だけでなく、さまざまな仕事の仕方が変わっていくのではないでしょうか。新しい働き方を全国に向けて発信したいと考えています。同じ志を持つ“仲間”が活躍できる仕事をつくり出していきたいですね。

第1回研修で誕生した4人のプレミアム先生

概要

所在地 (東日本事業部)
〒102-0074 東京都千代田区九段南2丁目3-21-5F
【電話】03(6272)3021
(西日本事業部)
〒862-0922 熊本市東区三郎2丁目2-131
【電話】096(385)0500
創立 平成23年2月
事業内容 フランチャイズ事業、高齢者向け教材販売
グループ法人・企業 社会福祉法人照敬会
(ケアハウス・特別養護老人ホーム・通所介護・母子生活支援施設)
株式会社ケアベース
(訪問看護、高齢者向け住宅、小規模多機能型居宅介護等)
従業員数 123人
ホームページ http://www.otona-gakkou.com/

熊本日日新聞社

Copyright(c)2019 Kumamoto Nichinichi Shimbun. All rights reserved.

無断転載は禁じます。
「プレジデント倶楽部2019」に掲載の記事、写真等の著作権は
熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
一部の文字は本来の表記と異なる場合があります。
ブラウザによっては情報の一部が欠如、
あるいは正しく表示されない場合もあります。