株式会社イズミ車体製作所

EV路線バスプロジェクトを軌道に

 ―昨年は、県内バス路線でEV(電気自動車)バスを運行する実証実験に参加されましたね。

 古庄 排ガスや二酸化炭素の削減に効果的として、環境省の委託事業に選ばれ、熊本大学や県、複数の企業と共同で開発を進めました。当社は既存のディーゼルバスの改造を担当しています。車体に「よかエコバス」の愛称をラッピングし、熊本市や益城町の九州産交バスの路線で今年2月初旬まで実証実験を行います。昨年6月は、東京の代々木公園で開催された環境省主催の「エコライフフェア」に参加し、EVバスを出展しました。多くの来場者に実際にご乗車いただいたところ、静かで乗り心地が良いという評価をいただきました。

 ―横浜市でもEV路線バスの実証実験が始まることが報道されました。

 古庄 環境省の委託事業に横浜市が加わり、現在、乗客数が多く渋滞が激しいなど、大都市圏特有の厳しい使用条件に対応できる車両を開発中です。課題だったコストダウンも進んでいます。また、東日本大震災の被災地、福島の浪江町では昨年3月からバッテリーの再生工場が稼働しています。昨年、福島県議会議長や浪江町副町長が来社され、被災地同士が手を携えて復興と環境対応事業に取り組む意義を確認し、気持ちを一つにしました。そのバッテリー再生工場はEVバスのコストダウンにつながるので、良い方向性が生まれています。私は日本自動車車体工業会の副会長も務めていますので、EVバスの事業化に向けては、全国の会員企業に技術指導に出向き、支援していくつもりです。この事業を軌道に乗せるため、さらに力を入れていきます。

代表取締役会長 古庄 忠信氏

 ―その他、昨年中に印象に残ったことなどは。

 古庄 月刊で手書きの社内報「いずみ」が、昨年6月に360号になりました。30年間も続けることはそう簡単ではありません。また外務省からの依頼で10月、南太平洋の島国サモアに歯科検診車を納めました。さまざまな医療関係車両、福祉車両、特装車両を製作していますが、要望に応える車両が海外でもお役に立てて、うれしく思っています。

 ―昨秋の旭日単光章受章は、これまでの活動に対するものかと思います。

 古庄 受章はありがたいことです。社員や業界団体、取引先の皆さま、そして家族の協力のたまものであり、その全ての皆さまを代表した受章と心得ています。これからも、当社会長、日本自動車車体工業会副会長、熊本商工会議所副会頭などの務めをしっかり果たしていきたいと考えています。

サモアに歯科検診車を納入

会社概要

所在地 〒869-1222 菊池郡大津町岩坂3258-4
【電話】096(279)1733
設立 昭和26年2月
事業内容 検診車・特種車・福祉車両の製作・販売、車検、バスEV改造
資本金 4,319万5,000円
従業員数 115人
役員 代表取締役会長/古庄忠信 代表取締役社長/國武幸弘 常務取締役/小島 徹、宮﨑信也 取締役/城下建夫
営業所 福岡営業所、東京営業所
ホームページ http://www.izumishatai.co.jp/

熊本日日新聞社

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