阿蘇製薬株式会社

対応力と供給力磨き経営基盤を強化

 ―昨年の国内事業の状況はいかがでしたか。

 久木 当社はドラッグストア、スーパー、コンビニエンスストアなど、チェーン展開する各取引先のブランド名で商品を提供しており、主力商品の救急ばんそうこうは生産量で国内が3割、海外が7割を占めています。市場はすでに成熟化しており、売り上げは安定的に推移している状況です。その中で昨年は、新規取引先向けキャラクターばんそうこうや、電子たばこなどの清掃に使えるクリーニング綿棒の売り上げが大変好調でした。前者は新たなPB商品、後者は協力会社と共同開発したものです。今後も引き続き新商品を市場に投入していく考えです。

 ―新本社・工場の建設計画は進んでいますか。

 久木 新しい工場では、海外にも輸出できる重点戦略商品を製造するラインを備えようと準備を進めております。海外の先進国で厳しさを増す薬事基準をはじめ、その他の規制の変更などもクリアできるよう、10年先を見据えたものにしたいと考え、課題を綿密に精査する期間が必要になりました。そのため当初の計画よりも着工が若干遅れていますが、着実に前に進めていきたいと思っています。移転先となる菊池市の田島工業団地は、九州自動車道・植木インターチェンジから車で約7分、阿蘇くまもと空港から約30分の場所にあります。新工場からジャパンブランドの商品を海外にも送り出せるよう、しっかりと準備を進めていきます。

代表取締役社長 久木 康裕氏

 ―海外事業の状況はいかがでしょうか。

 久木 海外には米国、メキシコ、フィリピン、オランダに現地法人を設け、北米、アジア、ヨーロッパの3つの主要エリアに分けて展開し、それぞれ状況は良好です。米国などでは愛らしいキャラクターをプリントした救急ばんそうこうに人気があるほか、靴擦れ防止などフットケア商品に伸びがあります。最近は中国企業の市場への進出が目立ってきています。各国・各地域には独特の購買パターンがあるので、競争相手よりも早くニーズに対応し、しっかりとした供給体制を整備できることが競争優位の条件となります。当社は今後、生産拠点相互の関係づくりを進め、海外での成功事例を各拠点に応用することができる組織にしていきたいと思っています。

 ―今後の抱負をお聞かせください。

 久木 国際化が進み、新興国でのビジネスチャンスも広がっています。新市場では新たな競争相手が出現することもあるでしょうが、当社としては、他社にできない対応力と供給力を発揮できるよう、経営基盤の強化を図っていきます。

〈左上〉アソ・コーポレーション(米国)、〈右上〉アソ・アメリカス(メキシコ)、〈下〉アソ・フィリピンINC(フィリピン)

会社概要

所在地 〒869-1101 菊池郡菊陽町津久礼91-1
【電話】096(232)2131
業務 医薬品等製造販売業(救急絆創膏、磁気絆、魚の目絆ほか)
設立 昭和25年10月
資本金 5,000万円
役員 代表取締役社長/久木康裕 専務取締役/松山秀人 取締役/山内幸一、緒方良哉
従業員数 160人
営業所 東京営業所、大阪営業所、九州営業所
グループ企業 アソ・インターナショナル㈱、康和㈱、阿蘇精機㈱、アソ・コーポレーション(米国)、アソ・アメリカス(メキシコ)、アソ・フィリピンINC.、アソ・ヨーロッパ(オランダ)、(公財)阿蘇火山博物館
ホームページ http://www.aso-pharm.co.jp/

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