中小企業の経営支援に一層まい進 |
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吉本 昨年四月から、二十二の本支店で、私が「一日支店長」になって、お客さまを直接訪問しました。あらためて分かったことは、スーパーやコンビニが増えるにつれて、肉屋さんや米屋さんなどの単独事業者が激減していることです。大手企業の県内への進出は活発ですが、そのほとんどが自社の一貫した生産工程でやっておられて、なかなか地場企業へ仕事が回ってこない。そこで、中小企業同士で技術開発を行い、お互いが得意分野を持ち寄って収益につなげられるよう「コラボ産学官」を県内四つの信用金庫が共同で発足させました。その成果を大いに期待しています。 ―熊本信金の前期決算は、増収増益でした。今期の見通しは。 吉本 上半期で見ますと、業務利益は4.45%増えていますが、本業(コア)の利益は逆に4%ほどのマイナスです。今期の利益としては昨年同額を見込んでいます。預金のコストがアップしている割には、貸出金利がそう上げられませんので…。しかし、自己資本比率は9.62%と前期より改善し、不良債権も6.41%と前期より減らしました。 ―最近のトレンドにマッチした、独特の定期預金商品もそろえておられますが…。 吉本 はい、一番好調なのは、年金の口座を持っておられる方を対象にした「スーパー寿」です。0.8%の金利で、堅実志向のお客さまに良く売れており、年金受給者の方々の預金量は、全預金の20%ほどを占めています。多子家族応援定期の「希望の星」は今一歩の状態です。今後楽しみなのは団塊世代応援定期の「夢つづき」です。1%の金利で三年縛りなんですが、短かい分、顧客サービスを徹底できると思います。それとお客さまの多様な資金運用に対応できるからです。 ―これからの経営で重視なさることは何でしょう。 吉本 地域の金融機関として「相互扶助」の精神を持ち続けることは当然のことで、最大のテーマは「中小企業の経営支援」です。いろんな企業で人員の適正化、在庫の整理などはずいぶん進めてきました。これからは、もう一歩踏み込んだ経営診断をする必要があります。いかにして事業を継続させ、黒字化させるか、その一点に絞られるでしょう。
吉本 少ない人員の中から、お客さまへの適切なアドバイスができる“目利き”の人材を育成することが大きな課題です。 |
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